足立唯(あだちゆい)の北海道チーズ巡り
「北海道のチーズについて、もっと詳しく知りたい!どんな人が作っているの?」
そんな声にお応えするために、月2回のコラムを連載いたします。
第七回目は、「Japacheese Asahikawa ジャパチーズアサヒカワ」(旭川市)です!
北海道のチーズ工房は、車じゃないと行きにくい場所にあることがほとんど。
そんな中、「ジャパチーズ アサヒカワ」はJR旭川駅からテクテクと徒歩で行けてしまう、まちのなかの工房です。
チーズを作り続けて20年以上という長尾さんが作るチーズは「チェダー」、さいて食べる「ストリングス」、「モッツァレラ」と、馴染みのある名前のものばかり。
出来たてチーズを買いに来るのは近所のおばあちゃん、仕事帰りの人、ソフトクリーム目当ての学生や子供たち。
長尾さんご夫婦が出迎えてくれて、まるで地域に昔からあるお豆腐屋さんのような存在です。
長尾さんが、「まちの豆腐屋さんのようなチーズ屋さん」をテーマにした工房をオープンさせたのは2015年のこと。
それまではチーズで有名な宮城県・蔵王で18年に渡りチーズに携わっていましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに、奥様の地元である旭川へ移住することに。
移住といってもそう簡単なことではなく、チーズ作りを続けるのか、やめるのか…、沢山の困難や葛藤があったと聞きます。
”クセがなくて食べやすいチーズ”が欲しい時には「ジャパチーズ チェダー」がオススメです。
塩気が程よく、食べ始めるとパクパクと手が止まらない…。
気がつくとクセになっているので要注意!
当店のイベント等でも大人気の「炙りチーズ」はこのチェダーを小さくカットして、竹串に刺してバーナーで炙っています。
ちょこっと焦げた部分がたまりません!
熱をかけると食感までがモチモチと美味しくなるので、あったかいご飯や、お味噌汁の具にしてみてくださいね。
あっという間に1袋は食べてしまうので、買う時は多めにどうぞ!
◀トロトロ炙りチーズ
・Japacheese Asahikawa
ジャパチーズアサヒカワの主な商品
「チェダー」
「ストリングス」
「モッツァレラ」プレーン
「モッツァレラ」有機トマト
「黒岳」チェダー×大雪地ビール製黒ビール
<筆者プロフィール>
足立唯/あだちゆい
北海道のチーズを食べるのが趣味のコンテスタッフ。
チーズ好きが高じて販売に携わるようになり、道内外のチーズイベントに出没。
道産チーズのミニ講座や物書きとしても活動中。
JR北海道の車内誌『THE JR Hokkaido』の〈道産子のお気に入り〉ページにて、北海道の食にまつわる場所を紹介するコラムを執筆。2018年5月〜2020年3月まで、全12回。