フランスの牛乳生産量の4 割を占めるノルマンディー地方のリヴァロ村という村の名前から名付けられたチーズです。ノルマンディの三大チーズとして、カマンベールやポン・レヴェックと並んで名が通っています。
このノルマンディ三大チーズの産地は、いずれも同じペイ・ド・オージュ地区にあります。この地区は気象条件に恵まれ豊かな牧草が育っていて、起伏の多い地形が牛の成育に適していることから、濃厚で良質のミルクが取れることで知られています。
リヴァロの外見上の特徴としては、型崩れを防ぐために円筒形のチーズの側面にレーシュの葉を巻いています。昔はアシの葉を使っていたというその帯が、ちょうどフランス軍大佐の軍帽の帯に似ていたため、このチーズは「コロネル(大佐)」というあだ名で呼ばれるようになりました。しっとりとして濃厚な味わいです。
通常流通している小型のプティ・リヴァロに比べ、「グラン・リヴァロ」は大型なので熟成はゆっくりと進みます。
同郷のカルヴァドスや濃厚な赤ワインに。
ライ麦パンやりんごと合わせて。